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慈悲の滝|宝篋山の岩間より落ちる、慈悲という名の細流

【陽の由緒】まず土地を読む。ここは筑波山塊の南端、旧名を小田山といった宝篋山(ほうきょうさん)の裾である。硬い岩盤の割れ目から、山が抱えた水がしみ出し、羊歯(しだ)に覆われた岩を伝って細く落ちている。写真の水量は乏しいが、これは滝そのものの...
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元禄こぶし|三百年を生きる里山の一本

【陽の由緒】ここは社でも寺でもない。読めた文字は手書きの木札にある「元禄こぶし」の五文字だけだ。つくば市小田——宝篋山(ほうきょうさん)の裾に延びる里山の道に立つ、名を与えられた一本の巨木である。写真の樹は二又・三又に幹が裂けて天へ伸び、灰...
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判読不能|筑波山麓に眠る、女人講の月待ちの石仏群

【陽の由緒】名から入る前に、まずこの丘の位置を読む。ここは筑波山(宝篋山)の南麓、小田の集落を見下ろす斜面で、水は山から里へと落ち、田を潤す。人が農に縛られた土地では、月の巡りが暦であり、祈りの単位だった。一枚目の碑にはっきりと「十九夜観世...
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硯石|山水が石を穿つ、宝篋の峰の一里塚

【陽の由緒】まず土地を読む。ここは筑波の南、宝篋山(標高四六一メートル)へ登る山道のただ中と見てよい座標だ。木の道標に太く彫られた「硯石」の二字、その下に小さく読みを添える。名の主役は石そのもの——傍らに横たわる平たい岩がそれだろう。硯とは...
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作詞家 矢野亮先生 顕彰之碑|一千曲を紡いだ作詞家、生地に立つ碑

【陽の由緒】これは神を祀る場ではない。人ひとりの言葉を祀る碑だ。碑頭には山の稜線が刻まれ、その下に「作詞家 矢野亮先生 顕彰之碑」と黒く抜かれている。ここ茨城県筑西市——旧真壁郡、鬼怒川と小貝川に挟まれた常総の平野の縁——は、作詞家・矢野亮...
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小舘音頭歌碑|唄い踊り継ぐ、里の音頭の碑

【陽の由緒】これは神でも仏でもなく、一つの唄をまつった碑だ。六角の御影石の柱に「小舘音頭歌碑」と大書され、頂には着物の女性が片手を挙げて踊る青銅像が立つ——盆踊りの一瞬をそのまま止めた姿である。柱の各面には「八 踊…」「九…」「十…」と番号...