古墳

茨城県

平沢一号墳|古墳時代の横穴式石室、常陸の丘に

つくば市平沢、宝篋山の南麓から北条の里を見下ろす斜面に、この石室は口を開けている。ここは筑波山塊の裾が桜川流域の平野へ落ちる境目、水と平地を見渡せる高台だ。
茨城県

土塔山古墳(杉ノ木稲荷神社)|丘に君臨した首長の眠りと、朱の稲荷

石段を登り、苔むした石灯籠と風化した石鳥居をくぐると、木立の奥、剥き出しの大岩の上に朱塗りの小さな社が現れる。だがこの丘そのものが、名を刻まれない一人の墓であることを、麓の説明板が静かに告げている——土塔山古墳。
茨城県

多気太郎義幹之墓|常陸平氏の名君、裏堀に刻まれた鎮魂

筑波山塊の西の裾、北条の集落に、五輪塔がひとつ据わっている。宝珠を戴き、笠石を負い、丸い水輪をのせたその姿は、風雨に洗われて角が丸み、地衣にまだらに覆われている。
茨城県

北条中台古墳群 第1号墳|筑波山南麓、巨石が眠らせる古墳

まず地を読む。ここは筑波山の南麓、北条の集落から少しそれた高みだ。写真が語るのは、まぐさ石にも似た巨大な天井石を、板状の支石が支える横穴式石室——本来これを覆っていた墳丘は、千数百年の風雨に洗われて失われ、遺体を納めた玄…
茨城県

平沢三号墳|終末期の方墳、経塚となりて祈られた丘

まず地形を読む。ここは筑波山塊の南麓、つくば市平沢の丘陵の一角だ。杉と竹の斜面に、緑の土嚢で法面を押さえた盛土の下から、扁平な天井石を戴く横穴式石室が南へ口を開ける。
茨城県

八幡塚|桜川流域最大級の前方後円墳

まず名より土地を読む。ここは筑波山麓の低位段丘、桜川の水系が拓いた台地の縁だ。川がつくる沖積の低地と、その一段上がった段丘――水と稲、そして人が集まる境目に、この丘は主軸を南南東に据えて築かれた。
茨城県

佐都ヶ岩屋古墳|筑波を統べた首長、T字石室に眠る岩屋

名を読む前に、まず地形を読む。この岩屋は筑波山南麓の高台にあり、写真三枚目が示すとおり平沢・北条の平野を眼下に見下ろす。
茨城県

大塚|筑波を望む田の中の塚

まず土地を読む。ここは筑波山の南東、桜川水系が刻んだ低地に開けた稲田のただ中だ。写真の主役は、黄金の穂波に囲まれて盛り上がる、竹と灌木に覆われた一つの塚——周囲の平らな田より明らかに高く、耕されずに残された島のような高ま…
千葉県

大塚原古墳|九十九里に漂着した妃の伝承

まず土地から読む。ここは九十九里平野の内陸、椿の海(かつて存在した大きな潟湖)の縁にあたる高台だ。太平洋に面した長大な砂浜は、黒潮に乗って流れ着くものを拾い集める海岸でもあった。
茨城県

権現塚古墳|市内唯一の前方後円墳

まず土地を読む。ここは利根川下流、霞ヶ浦・北浦から鹿島灘へ抜ける水の交わる低地で、砂丘と微高地が入り組む。海と川の民が船で行き交った土地だ。