
丘の上に石の鳥居が立ち、その奥へ苔むした石段が続く。周囲は桜と雑木に覆われ、いまは草が膝まで伸びている。ここは筑西市大塚の丘に鎮まる社で、地図は「神明神社」と伝える。
本社の傍らには、屋根形の笠を戴いた石祠が四基以上、草の中に並んでいる。扁額も社号も判読できず、誰を祀るかは分からない。碑文の左列の年月日も読めない。読めないことは、ここでは正直に書いておく。
「Google Mapsからは神明神社」——あなたが頼ったのは地図の名だった。だが現地に立てば、地図の一語では掬えないものが草の中に散らばっている。鳥居の奥の石段は登る者を待ち、名を失った祠は今も丘に残る。
記録した写真


📍 36.284413, 140.006654(日本、〒308-0813 茨城県筑西市大塚218)


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