
【陽の由緒】まず土地を読む。ここは筑波山塊の南麓、丘陵が幾重にも折り重なる縁(へり)である。写真に写るのは、鬱蒼と繁る森と、その裾に広がる荒れた耕地——けれど、この地形こそがすべてを語っている。背後に山を負い、前に平野を見晴らす高台。攻めるに難く、守るに易い。人がここに城を構えたのは、名より先に「地の利」がそう命じたからだ。
訪れた人の言葉は「多気城跡」と告げる。
ここには社も本尊もない。祀られた神はいない。あるのは、この地に構えられた城の跡と、その上に静かに繁った森だけである。
📍 36.184236, 140.086228(日本、〒300-4216 茨城県つくば市漆所772)


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