寺

茨城県

虚空蔵堂(旧自在院)|虚空蔵菩薩と淡島社——上大島の堂

本尊は虚空蔵菩薩(ākāśagarbha)。名のとおり「虚空を蔵する」、限りない智慧と福徳を象徴する仏で、空海が修した求聞持法(記憶と智慧を得る行)の本尊として知られ、数え十三の子に智慧を授かる「十三詣り」の対象ともなっ…
茨城県

石田山 長光寺|将門に敗れし開発領主、水田を拓いた丘

まず土地から読む。ここ東石田は、東に桜川(説明板の言う「筑波川」)を隔てて筑波の霊峰を仰ぎ、西にはかつて鳥羽の淡海と呼ばれた水を湛えていた——低湿の縁である。低地に水を導き、葦の原を田面へ変える。
茨城県

新善光寺|念仏一遍、解意派を興した常陸の道場

まず土地から読む。ここは旧常陸国、鬼怒川と小貝川に挟まれた低い台地の縁で、水利は乏しくとも人と道が集まる要である。境内に立てば、路傍に整然と並ぶ「二十三夜塔」の群れ(画像5)がまず目を引く。
茨城県

長見山 妙法寺|筑西の里の法華の寺

まず土地を読む。ここは常陸の西縁、鬼怒川と小貝川が育てた筑西の平地、松原の一隅だ。舗装路の脇に「日蓮宗 長見山 妙法寺」と刻まれた寺号標が立ち、その奥に瓦屋根の本堂と、丁寧に刈り込まれた生垣、石灯籠、そして墓域が連なる。
茨城県

鷺島山西光寺|親鸞の東国布教が根を張る、念仏の寺

鬼怒川と小貝川が抱く常陸の平野、その低い丘に鷺島山西光寺は建つ。水に恵まれ、田も畑もよく実るこの土地は、古くから人の往来が絶えなかった。
茨城県

石造地蔵菩薩立像(湯地蔵)|忍性が刻んだ、宝篋の丘の律の祈り

筑波山の南麓、小田の丘に立つこの一帯は、説明板が語るとおり三村山清冷院極楽寺の遺趾である。なぜ「ここ」だったのか——筑波山塊から流れ出る水と、平地に開けた小田の交通の要、そして寺と尼寺が甍を並べうる緩い高台。
茨城県

極楽寺公園(忍性記念)|律僧忍性が衆生を救った、常陸の廃寺跡

筑波山の東南、宝篋山の山裾に広がるこの一帯は、川と丘のあわいに田を開き、人が古くから住みついた土地だ。看板は「ここにはむかし極楽寺という大きな寺院があった」と語り、その始まりを平安期の山岳仏教に置く。
茨城県

三村山清冷院極楽寺 石造五輪塔|忍性が常陸の丘に遺した鎌倉の石塔

まず土地を読む。ここは筑波山塊の南麓、小田の谷あいで、四枚目の写真が語るように今も清らかな沢水が石を噛んで流れ下る。中世、この三村山(みむらさん)の懐に律宗の大寺・清冷院極楽寺が営まれた。
茨城県

磨崖不動明王立像|花崗岩の崖に刻まれた、常陸の山岳密教

まず土地から読む。ここは宝篋山の山腹、花崗岩が地肌をむき出しにする急斜面だ。石段が谷から尾根へ伸び、堂と祠が水の湧く岩の脇に点在する。
茨城県

薬師寺|火災と再建の歴史を刻む薬師と仁王

ここは石岡市菖蒲沢、杉と広葉樹が層をなす谷戸の斜面に石段が刻まれ、その上に堂が置かれている。参道脇に弁天池を抱くこの地形は、水を祀り薬師に病平癒を託す信仰の器としてまことに適う。