神社

茨城県

旧息栖神社跡(元息栖)|水運の民が祈った、古い水辺の社跡

まず土地から読む。ここは神栖市日川、利根の川口に近い低い平野である。看板は「川の中州、水辺に位置する神社」という印象を言葉にしている。
茨城県

五所神社|海老ヶ島の城端に束ねられた、五つの鎮め

石の明神鳥居が一基、痩せた草地の参道の先に立っている。柱の朱字は「奉」「納」——奉納の二文字だけが、誰かがこの社に手を合わせ続けてきたことを静かに告げる。額束に社名を刻んだ痕はあるが、こちらからは読み取れない。
茨城県

臼井八坂神社|筑波の裾、磐座に鎮まる荒ぶる神

石の鳥居は、道の傍らに苔むした巨岩を従えて立っている。まずその岩を見よ。名より先に、ここは「岩の場所」だった——訪れた人が磐座信仰と口にしたのは、看板の外に立つこの一片の花崗岩が、社殿より古い記憶を握っているからだ。
茨城県

十二所神社|田に囲まれた丘の鎮守

低い丘の上に、桜と欅の老木が寄り添い、その下に一間社の小さな社殿が閉じている。まわりは一面の水田で、参道の先には筑波の山塊が雲を巻いて横たわる。
茨城県

雲井宮郷造神社|郷造の名を祀る、常陸の丘の社

まず土地から読む。ここは筑西市倉持、鬼怒・小貝・五行の三川が北から南へ抜けていく常陸西縁の平野の、わずかに高まった杜の縁だ。写真三枚目の鳥居のむこうには田がひらけ、参道は林へ吸い込まれていく。
茨城県

五所神社|海老ヶ島の丘に五柱を束ねる、集落の鎮守

石造の明神鳥居が一基、その柱に朱で「奉」「納」——奉納の二文字だけを残して、あとは苔と風化に委ねられている。くぐった先の拝殿は、赤いトタン葺きの屋根に幣束と鈴緒を垂らし、白い注連の下に静かな闇を湛えている。
静岡県

三嶋大社|神池と祭神

枝垂れ桜の葉が水面に触れ、鳩が石垣に降り立つ——この静かな池は、ただの庭池ではない。看板は「神池」と名を掲げ、天長四年(八二七)に水が渇れて天下が大旱に見舞われたこと、神官の訴えを受けて朝廷が三嶋神殿で澪祭(雨乞)を行わ…
静岡県

厳島神社|池の島に祀られた市杵島姫命

まず、足の下を読む。ここは石橋を渡らねば辿り着けない、池の中の小島だ。参道が水を跨ぐという一事が、名や由緒より先に、この社の本性を語っている。
静岡県

三嶋大社|国譲りの神と、湧水を拓いた神主の膝下

まず、足もとの水を思え。三島という土地は、富士がその身に降らせた雪と雨を、幾十年もかけて溶岩層の奥へ通し、この扇状地の端で一斉に噴き上げさせる。
静岡県

三嶋大社|譲りし神を舞に迎える、伊豆の一宮

三島の街なかに、山を背負う一宮が座る。GPSは三島市大宮町、伊豆国一宮・三嶋大社の境内だ。届いた一枚は堂々たる社殿の隅、もう一枚はその前に立つ「舞殿」の説明板——古くは祓殿と呼び、神楽祈祷を行い、後には舞を奏納したので舞…