神社

静岡県

三嶋大社|大山祇命と事代主神を祀る伊豆国一宮

まず土地を読む。ここは富士の裾が駿河湾へ落ちる手前、地の底から清水が湧き上がる三島の町だ。写真の四枚目、石鳥居の向こうに軒を連ねるのは鰻の店――偶然ではない。
茨城県

鞍懸神社|台地の縁に馬の鞍を懸けた、常陸の養蚕の丘

石鳥居は花崗岩の肌をむき出しにして、杉木立の入口に立っている。笠木の継ぎ目には白い紙垂(しで)が揺れ、落ち葉の敷き詰められた参道の奥に、朱の鉄板屋根が見える。
山梨県

神道扶桑教元祠|火を鎮める木花の女神、富士登拝の起点

雨に濡れた玉砂利の参道が、杉の巨木の列に吸い込まれていく。鳥居を見上げ、その先の闇へスマホを向ける人の姿が、この場所の本質を静かに語っている。ここは「見る」場所ではなく「ここから登る」場所だ。
茨城県

大宝八幡宮|奪われし鐘が、故郷を恋うて鳴く丘

下妻の大宝、周囲より一段高い台地の上に立つ。実測の標高は約二十八メートル、北や西へ向かって十数メートルほど低く落ちていく——つまりここは、関東平野の低湿地のただなかに島のように浮かぶ微高地だ。
未分類

三宝大荒神|岩に阿弥陀を刻み、火の荒神を祀る森

伊豆の北のはずれ、函南町畑毛の丘に立つと、まず読むべきは名でも仏でもなく、この地形だ。座標は箱根火山の南麓、丹那断層のほど近く、湯の湧く土地である。
茨城県

子育雷神社|雷を子の育みに変える、城跡の丘の祈り

石造りの明神鳥居が、民家の脇にぽつりと立っている。柱は苔と地衣に覆われ、笠木の反りだけが空へ緩やかに伸びる。境内と呼ぶには狭い砂利地の奥に、ピンクの建物と赤いトタン屋根の小屋が並び、社殿らしき佇まいはむしろ質素だ。
茨城県

駒形神社|馬を神と仰いだ、常陸の牧の丘

杉木立に囲まれた小さな社が一つ、簡素な板壁と格子窓だけで森に向き合って立っている。由緒板はない。読めるのは向拝に掲げられた扁額の三文字、「駒形神社」——それだけだ。
茨城県

鹿島神社|勧請された武神の社

筑西の宮山、丘に建つ一宇の社である。瓦葺の入母屋、格子の連子窓ひとつを持つ社殿に、「鹿島神社」の扁額が掲げられている——読み取れる文字はそれだけだ。由緒を刻んだ板は、少なくともこの写真には無い。
茨城県

西沢稲荷神社(筑波山七稲荷)|狐が守る筑波の丘、稲の神

苔むした石段を登り、御影石の玉垣に囲まれた小さな覆屋(おおいや)の下に、朱塗りの本殿が息づいている。三枚目の写真——観音開きの扉の前に一対の白狐が座しているのが、この場所の素性を静かに告げている。
茨城県

八幡神社|磐座に立つ丘

まず土地を読む。ここは筑波山の西麓、北条の集落を見おろす小さな高台だ。眼下には水路が走り、家並みの向こうに山塊が横たわる。 二枚目・三枚目を見れば、社殿が土の上ではなく、巨大な自然石の上に直に建てられているのが分かる。