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茨城県

男女川恋歌碑|峰より落つる水に、恋を積む

まず山を見よ。名より先に、この石がなぜ「ここ」に据えられたかを、地形が語っている。筑波は二つの峰を持つ山だ——東に女体山、西に男体山。その谷あいから細い水が湧き、里へ落ちてゆく。これが男女川(みなのがわ)だ。
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長信院|常陸の丘に坐す、曹洞の禅刹

砂利の参道が、住宅と生垣のあいだをまっすぐ奥へ伸びている。両脇に立つのは新しい石柱で、右に「曹洞宗」、左に「長信禅院」と刻まれ、道の入口に白い看板が「曹洞宗 長信院」と掲げる。
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西沢稲荷神社(筑波山七稲荷)|狐が守る筑波の丘、稲の神

苔むした石段を登り、御影石の玉垣に囲まれた小さな覆屋(おおいや)の下に、朱塗りの本殿が息づいている。三枚目の写真——観音開きの扉の前に一対の白狐が座しているのが、この場所の素性を静かに告げている。
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八幡神社|磐座に立つ丘

まず土地を読む。ここは筑波山の西麓、北条の集落を見おろす小さな高台だ。眼下には水路が走り、家並みの向こうに山塊が横たわる。 二枚目・三枚目を見れば、社殿が土の上ではなく、巨大な自然石の上に直に建てられているのが分かる。
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八坂神社|御神木と磐座に寄り添う、筑波の丘の二祠

まず、名から入らない。ここで最初に目に入るのは看板ではなく、幹をよじり天へ伸びる一本の大樹と、その根方を抱くように積まれた苔むした岩、そして人の背丈ほどの石祠が二基、白い紙垂を垂らして並ぶ姿だ。
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月水石神社|石の女神、拒まれてこの丘に留まる

沼田の集落から山腹へ分け入ると、常緑の樹冠が空を閉ざし、苔むした巨岩が地面から突き上げるように連なる。その巌のひとつに寄り添って、小さな社が石垣の上に据えられている。扁額は「月水石神社」。
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雲井宮郷造神社|常陸の杜に残る古い名

石の鳥居に「雲井宮」、その傍らの社号標に「雲井宮郷造神社」——読めるのはこの名だけだ。祭神を記した由緒板はこの一組の写真からは確認できない。 ここは常陸国の西端、いまの筑西・倉持。
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十二所神社|盗まれた龍の彫り、稲田の丘に残る氏神

まず土地から読む。ここは筑西市有田、桜川の流域に広がる田の海の際に、櫻の古木を戴いた低い丘が浮かんでいる。参道の入口は畦道と地続きで、石の鳥居が一基、田の縁にぽつりと立つ。
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臼井八坂神社|疫病を鎮める、筑波山麓の里の祇園

石の鳥居が、緑の底に沈むように立っている。参道は舗装されているのに、両脇からは笹と蔓が押し寄せ、鳥居をくぐる者を一度だけ、森の側へ引き込もうとする。ここは筑波山の西の裾、つくば市臼井の里だ。
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赤浜神社|赤浜の丘で

鬼怒川と小貝川に挟まれた広い沖積の低地、その一角に赤浜の集落はある。写真の五枚目、石鳥居の向こうに雲を巻いて立つのは筑波の双耳峰だ。