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茨城県

五所神社|海老ヶ島の平野に、五つの座を束ねる鎮まり

石の明神鳥居が、畑地の縁にぽつりと立っている。柱には朱で「奉」「納」——奉納の二字が、向かって右と左に分かれて彫られている。これは祭神の名でも由緒でもない。ただ「ここに捧げた者がいた」という事実の刻印だ。
茨城県

平沢一号墳|開山岩屋と呼ばれた、七世紀の石室に経を刻んだ丘

草に呑まれかけた斜面の肩口に、口を開けた石の室がある。標高およそ五十七メートル、南と西へ土地が落ち、北へ高まる段丘の途中——人の暮らす低地を見下ろし、しかし里のただ中ではない、生者と死者を分ける「際(きわ)」に、この穴は…
茨城県

臼井八坂神社|丘の静寂に宿る祇園の神、磐座の記憶

石の鳥居は、苔を帯びて参道の入口に立っていた。くぐれば小径は細り、草いきれのなかへ消えていく。標高およそ五十一メートル、南へ向かって土地が落ち、北と東が高い——斜面の途中に、この社は腰を据えている。
茨城県

十二所神社|盗まれた龍を、写真にして祀り続ける丘

まず土地を読む。国土地理院の実測では、この地点の標高はおよそ二十四メートル、周囲三百メートルとの差は三メートルに満たない。起伏の少ない、ほとんど平らな耕地の上だ。
茨城県

雲井宮郷造神社|常陸の丘に、郷(さと)を拓いた祖を祀る

杉と欅の木立をくぐると、瓦葺きの楼門が黒々と口を開け、その奥に三つ巴を染め抜いた白い幔幕が揺れている。ここは筑西市倉持、標高およそ三十三メートルの台地の縁。
茨城県

五所神社|平野の城下に灯をつなぐ五社の杜

石の鳥居が一基、ゆるい参道の奥に立ち、その向こうに朱の屋根を低く伏せた社殿が見える。柱には「奉」「納」の朱文字——奉納の二字が左右に分かれて刻まれているだけで、ここがどの神を祀る社かを名乗る文字は、写真のどこにも読めない…
静岡県

三嶋大社|富士の伏流が湧く、雨乞いと国譲りの水辺

まず水を見よ。標高およそ二十九メートル、北東と東、南が一段低く落ちる台地の縁に、この池は横たわる。三島という土地の正体は、富士山が吐いた溶岩の末端だ。
静岡県

厳島神社|将軍の妻が水辺に招いた、女神の社

三嶋大社の神池、その水の上に小さな島が浮かび、そこへ渡す橋が一本。実測の標高は約二十七メートル、南と西へなだらかに土地が下る高台の縁で、湧水を集めた池が社を囲んでいる。なぜ「ここ」なのか——水だ。
静岡県

三嶋大社|国譲りに退いた神と、火の島を束ねる山海の祖

富士の裾が駿河の平野へ落ちきる、その縁に社はある。実測の標高はおよそ二十八メートル、南と西へゆるやかに土地が下がる台地の端だ。この「縁」であることが、まず大事だ。
静岡県

たたり石|東海道の流れを整えた、絡垜の霊石

三嶋大社の大鳥居のすぐ脇、旧東海道が大社の前を横切ったその道の只中に、この石は据えられている。標高およそ二十七メートル、南と西へゆるやかに下る台地の縁——かつて駿豆の人と荷が行き交った街道の、まさに中央に、この丸い石は長…

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