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茨城県

一言主神社(境内社)|福を授ける大黒と恵比寿

雑木林の湿った土の匂いのなか、瓦を葺いた小さな覆屋(おおいや)が一つ、苔むした基壇の上に据えられている。赤白の鈴緒が垂れ、鈴が二つ、静かに揺れている。
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一言主神社|一言の願いを容れ、都を退いた神

苔が屋根をびっしり覆い、朱の柱だけが森の暗がりに燃えている。関東平野の東縁、鬼怒川と小貝川が肥沃な沖積地を刻むこの低い丘の上に、十三の小社が横一列に並ぶ。
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馬頭観音石碑群|路傍に立つ、馬を悼む石の祈り

まず土地を読む。ここは山あいの谷戸、稲の穂が背後にそよぐ農の道だ。舗装路のわきに、風化した尖頭形の石が幾つも肩を寄せて並ぶ。刻まれた文字は「馬頭觀世音」——馬頭観音である。
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多気城跡|筑波の麓の城跡

まず土地を読む。ここは筑波山塊の南麓、丘陵が幾重にも折り重なる縁(へり)である。写真に写るのは、鬱蒼と繁る森と、その裾に広がる荒れた耕地——けれど、この地形こそがすべてを語っている。
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一言主神社|一言に宿る神託、利根をさかのぼった民の丘

まず土地から読む。ここは利根川と鬼怒川が絡む低地の縁、常総の平野に浮かぶわずかな高まりだ。看板は、その高台に「この地方最大の大塚戸古墳群」があったと明かす——社の西北一五〇〇メートル、縦二十二メートルの前方後円式の墳。
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鹿島神社|山そのものを神と仰ぎ、鹿島の神を迎えた丘

まず地形を読む。石段は苔むし、石鳥居の向こうに小さな社殿が一宇きり——ここは筑波の山塊、宝篋山へと連なる丘の斜面だ。GPSは北条(つくば市北条)を指す。
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縁結び社|梛の葉に願う、切れぬ縁

杉の巨木が天を突き、その根方に小さな社が石積みの台の上に静かに座っている。赤い矢印を添えた白い案内板が「縁結び社」と告げ、脇には梛(なぎ)の木を説く木札が立つ。 説明板が語るのは神の名ではなく、一本の木の力である。
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泉谷山 寳安土寺|門に戒めを刻む、禅の寺

ここはつくば市北条。宝篋山(ほうきょうさん)の裾が平野へ落ちるあたりに位置する土地で、丘のきわに寺と墓域が並ぶ。石段を上がった正面に、瓦を葺いた本堂と、鐘楼が静かに構えている。
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旧息栖神社(元息栖)|水辺に立った岐の神、東国三社の始まりの地

太陽光パネルが並び、遠くの煙突が白い蒸気を吐く、開けた低地の一角にこの説明板は立っている。今でこそ工業と農の混じる神栖の平坦な景色だが、足元の土地の名——日川(にっかわ)——が、この場所の本当の顔を語っている。
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多気太郎義幹之墓|常陸平氏の名君、裏堀に刻まれた鎮魂

筑波山塊の西の裾、北条の集落に、五輪塔がひとつ据わっている。宝珠を戴き、笠石を負い、丸い水輪をのせたその姿は、風雨に洗われて角が丸み、地衣にまだらに覆われている。